L'Arc~en~Ciel の Lies and Truth をコピーしよう #4-1
概要
L'Arc〜en〜Ciel の Lies and Truth は、カッティングやアルペジオ、ギターソロ、休符を多用した16ビートでのバッキングなど、さまざまな要素があるので初心者のステップアップに大いに役に立ちます。
スマートフォンでご覧になっている方は、楽譜が小さく見えてしまう可能性があるので、ランドスケープ(自動回転)で横長画面で見るようにするとよく見えるようになります。ご活用くださいな。
今回は、サビに入っていきます。サビは激ムズな「2本の弦での16ビートのカッティング」が中心になります。すこーしずつ身につけていけるよう、かなり細かく小節を区切って解説していきます!
また、このサビに関する記事は、小節数が多いので2回に分けてお伝えします。
左手のフォームについて
Youtube ではギタリストの皆様による Lies and Truth のカバー動画を観ることが出来ます。もちろん、KEN様ご本人のライブ映像も幾つか観ることができ、本人様やカバー系での動画で演奏について二つの系統に分けられるものがあります。
それは「左手のフォーム」です。
ギターの左手フォームには、大きく分けて二つのフォームがあり、
- ロックフォーム、ロックポジション
- クラシックフォーム、クラシックポジション
と、呼ばれるものです。両者にはそれぞれの長所と短所があります。
さて、この連載「L'Arc~en~Ciel の Lies and Truth をコピーしよう」のシリーズではなるべくKEN様ご本人のスタイルを尊重したいと思っているので、「ロックフォーム」による「サビのカッティング」を行うという前提に記事の記述を進めていこうと思います。
次の動画では、ロックフォームでサビの部分をカッティングしている KEN様 の様子が確認できます。
このサビのカッティングは
- 16分音符でのカッティング
- 2本の弦
- ミュートを極限まで行う
- ロックフォーム
などを意識する、そこそこ難易度が高いカッティングです。慣れたら気持ちがいいのですが、慣れるまでが大変なので根気よく「1小節ずつ」攻略していきましょう
1小節目 Aパターン
最初の1小節目です。仮にAパターンとしておきましょう。Aパターンはフォームのチェンジがないので簡単でしょう。
親指はネックから上に出ていますか?ロックフォームを忘れずに!また、アップとダウンの記号を記載しておきました。薄く書かれているのが空振りする部分です。
3弦9フレットは「人差し指」で、2弦12フレットは「小指」で押さえましょう。握り込むようなスタイルのフォームになっていれば、中指と薬指は5弦や4弦に軽く触れているかもしれません。
触れているのならばミュートになって良いのですが、場所が場所なのでかなり軽く触れることを意識してください。
まずはゆっくりから始めましょう!とりあえずメトロノームの動画を下に置いておきますね!
2小節目 Bパターン
2小節目です。仮にBパターンとしておきましょう。Bパターンはいきなり試練です。まず最初の拍では、前の小節のフォームを引き継ぎつつ、裏拍で小指を11フレットに移動することになります。さらに浮いている薬指も3弦の11フレットを押さえます。二つのことを同時に行います。
また、ここは人差し指で 11 フレットの 2弦と3弦をセーハする方が簡単かもしれませんが、(あくまでもおそらくですが)KEN様の弾き方を尊重して、薬指と小指による押さえ方をお勧めしておきます。
アップダウンは空振りも意識して、アップ・ダウン記号通りに弾けるようゆっくりのテンポから練習していきましょう。
3小節目 Cパターン
3小節目です。仮にCパターンとしておきましょう。Cパターンは、Aパターンのように簡単です。
フォームのチェンジもありませんし、前の小節の最後のフォームを引き継いで弾くので全く左手のフォームチェンジが無いです。
ミュートをしっかり行い、カッティングの醍醐味であるブラッシングをきれいに鳴らしましょう!
4小節目 Dパターン
4小節目です。仮にDパターンとしておきましょう。Dパターンはまたまた試練です。ここも最初の拍では前の小節のフォームを引き継ぎつつ、裏の裏拍で薬指を3弦13フレットを押さえ、さらに浮いている中指を2弦の12フレットを押さえます。二つのことを同時に行います。
手首の角度、力の入れ具合などをうまく調節しないときれいに音が鳴らない可能性がありますので、丁寧に一拍ずつ攻略していきましょう!
これまでのおさらい
ここまでで、1〜4小節目目までをコピーしてきました。5〜8小節目も基本的には 1〜4小節目の繰り返しパターンなのですが、若干の違いがあります。
この若干の違いは、これまでの練習がしっかりできていれば対応可能なので、詳細は次回に譲ります。
そして、1〜4小節目のパターンはサビの最終4小節でもちょっとした違いのある亜種が登場します。いわゆるこの曲での登場がかなりあるということです。
ですので、しっかりとこの4小節の練習を行いましょう。
9小節目 Eパターン
5〜8小節目は、1〜4小節目の亜種のようなものなので詳細は次の記事に譲り、9小節目に移ります。仮に Eパターンとしておきましょう。このフォームは、前の繋がりからも、ロックフォームとしてもミュートがかなり難しいです。最大の山場です。
1小節目の裏の裏拍で、1弦と2弦の9フレットを人差し指でセーハすることになりますので、4弦と5弦のミュートは右手で行うなりの工夫が必要になります。
3弦のミュートは人差し指で軽く触れるようにして行いましょう。また、ストロークにも気を使いましょう。
右手のストロークの角度を工夫して、1弦と2弦にだけピックを当てる、といった方法で開放弦が暴れないようにする調整もありです!
10小節目 Fパターン
10小節目です。仮にFパターンとしておきましょう。最大の山場はまだ続きます。
直前の小節のようにこの小節も難しいですが、方向性的には前の小節と同じ対応でクリアできると思います!
また、この小節は11小節目でも全く同じものをひきます。詳細は次の記事に譲りますが軽く覚えておいてください。
12小節目 Gパターン
12小節目です。仮にGパターンとしておきましょう。これまでの A〜Gまでのパターンの組み合わせと、ちょっとした亜種でサビは全て表現できるようになります。
どう組み立てるかは、次の記事に譲りますのでここまでのパターンをしっかりとやりきれるようにしておきましょう。
さて、Gパターンですがこれまでの対応がしっかりと出来ていれば割と簡単に弾けるようにはなっているはずです。課題はミュートです。
頭の拍の 2弦12フレット、3弦13フレットですが、2弦側を人差し指で弾くようにすれば親指はロックフォームを維持できます。ただしミュートが難しくなるのも事実なので音作りや右手のミュートと相談してどう押さえるかの方針を決めましょう。
まとめ
この記事ではサビの部分を小節やパターン毎に分解して解説しました。
さっきも書きましたが、5〜8小節目も基本的には 1〜4小節目の繰り返しパターンで少しだけの違いがあったりします。この「少しの違い」というのとA〜Gのパターンの組み合わせでサビのカッティングを弾ききれるようになりますので、この記事の全パターンをしっかりと弾けるようにメトロノームを使って練習しましょう。
ギターのコピー基本は、「分解・練習・接続」です。頑張ってください。このサビの部分はこの曲の最大の山場だと思ってください。ある意味ソロよりも難しいかも知れません。ではではご武運を!